旅行・体験系 / 公開: 2026-03-20 / 更新: 2026-10-24 / 読了目安 10分

執筆: NY在住15年・米国在住23年のプライベートトラベルコンシェルジュ

ニューアークとニューヨークの違い|NJ州の空港とJFK・ラガーディア比較

ニューヨークの空港とマンハッタンまでのアクセスイメージ

目次

  1. 日本からの直行便はJFKかニューアーク。宿がブルックリンならJFK、マンハッタン西側ならニューアークも近い
  2. ニューアークとニューヨークの違い:ニューアークはニュージャージー州の別の市
  3. 3空港の基本:場所・主な路線・市内までの距離感
  4. JFK:AirTrainで鉄道・地下鉄へ。実はブルックリンへの移動が得意な空港
  5. ニューアーク:鉄道でペン・ステーションへ。ブルックリンへは遠回りになる
  6. ラガーディア:近いが公共交通は乗り換え前提。乗り継ぎや国内線で使う空港
  7. 宿の場所別:どの空港・どの手段が合理的か
  8. 車で移動するときの注意:渋滞料金・混む時間帯・荷物の量
  9. 到着便が遅れたときに困らないための準備
  10. 到着日の過ごし方:重要な予定は翌日に置く
  11. 空港送迎を依頼するときに決めておくこと

日本からの直行便はJFKかニューアーク。宿がブルックリンならJFK、マンハッタン西側ならニューアークも近い

ニューヨークには主に3つの空港があります。クイーンズにあるJFK国際空港とラガーディア空港、そしてハドソン川の向こうのニュージャージー州にあるニューアーク・リバティー国際空港です。日本からの直行便は、JFK(日系航空会社など)とニューアーク(米系航空会社など)に発着するのが一般的で、ラガーディアは主に米国内線とカナダ便の空港です。運航する航空会社や便は時期によって変わるため、予約時に必ず確認してください。

直行便でJFKとニューアークのどちらを選ぶか迷ったら、宿の場所で決めるのが合理的です。JFKはマンハッタンの東側、ブルックリンにも近いクイーンズ南部にあり、宿がブルックリンやマンハッタンの東側なら有利です。ニューアークはマンハッタンの西側にあり、宿がミッドタウンの西側(ペン・ステーション周辺やハドソンヤーズなど)なら、鉄道1本でペン・ステーションに着けるため便利です。

この記事では、3空港の違いと、マンハッタン・ブルックリンそれぞれへの移動手段を宿の場所別に整理します。宿泊エリアそのものの選び方は「マンハッタンとブルックリンの違い(宿泊はどっち)」の記事で扱っています。

ニューアークとニューヨークの違い:ニューアークはニュージャージー州の別の市

「ニューアーク」と「ニューヨーク」は名前が似ていますが、別の場所です。ニューアークはハドソン川の西側、ニュージャージー州にある市で、ニューヨーク市(マンハッタンやブルックリンなど5つの区)にもニューヨーク州にも含まれません。

それでもニューアーク・リバティー国際空港は、JFK・ラガーディアと並ぶニューヨークの玄関口のひとつです。3空港はいずれもニューヨーク・ニュージャージー港湾公社が運営していて、日本からの直行便も発着します。マンハッタン中心部までは鉄道でペン・ステーションまで約30分、車で40〜70分と、JFKと大きくは変わりません。

航空券を「ニューヨーク(すべての空港)」で検索すると、ニューアーク発着の便も一緒に出てきます。到着がニューアークでも、宿がマンハッタン西側なら不便ではありません。宿がブルックリンやクイーンズなら移動が長くなるので、下の比較を見て選んでください。

3空港の基本:場所・主な路線・市内までの距離感

  • JFK国際空港(クイーンズ南部):国際線の中心。マンハッタン中心部まで車で45〜75分、ダウンタウン・ブルックリンまで35〜60分が目安(渋滞時はさらにかかる)
  • ニューアーク・リバティー国際空港(ニュージャージー州):国際線・国内線の両方。マンハッタン中心部まで車で40〜70分、鉄道ならペン・ステーションまで約30分
  • ラガーディア空港(クイーンズ北部):主に米国内線。3空港の中でマンハッタンに最も近く、車で30〜50分。ただし鉄道や地下鉄の直結はない

JFK:AirTrainで鉄道・地下鉄へ。実はブルックリンへの移動が得意な空港

JFKから公共交通で市内へ向かう場合は、まず空港内を走るモノレール「AirTrain JFK」に乗り、ジャマイカ駅かハワード・ビーチ駅へ出ます。ジャマイカ駅では、地下鉄E/J/Z線と、郊外鉄道のロングアイランド鉄道(LIRR)に乗り換えられます。ハワード・ビーチ駅では地下鉄A線に乗り換えます。AirTrainはターミナル間の移動なら無料で、ジャマイカ駅・ハワード・ビーチ駅の改札を出入りするときに料金を支払う仕組みです。料金は8.75ドルで、地下鉄(3ドル)と合わせると市内まで11.75ドルが目安です(2026年10月時点のMTA公式情報)。支払いはタッチ決済のクレジットカード・スマートフォン・OMNYカードで、地下鉄の乗り放題パスはAirTrainには使えません。5歳未満は無料です。料金は改定されることがあるため、出発前に公式情報も確認してください。

ジャマイカ駅からLIRRに乗れば、マンハッタンのペン・ステーションやグランド・セントラル・マディソン駅まで約20分、ブルックリンのアトランティック・ターミナル駅(ダウンタウン・ブルックリン)まで約20分で着きます。地下鉄より運賃は高めですが、速くて座れることが多く、荷物が少なめの方には有力な選択肢です。ダウンタウン・ブルックリンやパークスロープに泊まるなら、JFKからの公共交通は特に使いやすいと言えます。

タクシーの場合、JFKとマンハッタンの間のイエローキャブには定額運賃の制度があります(通行料・チップ・各種付加料金は別)。一方、ブルックリン行きは定額の対象外で、メーター運賃になります。2026年10月時点のTLC公式情報では、定額運賃は70ドルで、これにMTA州税0.5ドル、改善サーチャージ1ドル、マンハッタン96丁目以南を通る場合の渋滞サーチャージ2.5ドル、60丁目以南に入る場合の渋滞料金0.75ドルが加わります。平日16〜20時(祝日を除く)はさらに5ドルのラッシュアワー料金がかかり、通行料とチップ(15〜20%程度が一般的)は別です。チップまで含めると、片道でおおむね90〜100ドルを見ておくと安心です。金額は改定されるため、TLCの公式情報で最新も確認してください。

ニューアーク:鉄道でペン・ステーションへ。ブルックリンへは遠回りになる

ニューアークから公共交通で向かう場合は、空港内の「AirTrain Newark」でニューアーク空港駅へ出て、NJトランジット(またはアムトラック)の列車でマンハッタンのペン・ステーションへ向かいます。乗車時間は約30分です。きっぷはAirTrainの区間を含めて駅の券売機などで購入します。ペン・ステーションは34丁目にあるため、ミッドタウン西側やチェルシー、ハドソンヤーズに泊まる方には非常に便利です。

車の場合は、リンカーン・トンネルやホランド・トンネルを通ってマンハッタンへ入ります。通行料がかかり、夕方のラッシュ時はトンネル手前で渋滞しやすいのが難点です。ブルックリンへは、マンハッタンを横断するか南側の道路を大きく回ることになり、車で50〜90分程度かかることもあります。宿がブルックリンの場合、ニューアークは3空港の中で最も不利と考えておきましょう。

ラガーディア:近いが公共交通は乗り換え前提。乗り継ぎや国内線で使う空港

ラガーディアは、日本からの直行便はありませんが、米国内の他都市を経由して入る場合や、ニューヨーク滞在中に国内旅行をする場合に使うことの多い空港です。ターミナルは近年大規模に建て替えられ、以前に比べてずいぶん快適になりました。

公共交通では、空港と地下鉄駅を結ぶ無料の急行バス「Q70 ラガーディア・リンク」で、ジャクソンハイツ-ルーズベルト・アベニュー駅(E/F/M/R/7線)やウッドサイド駅(7線・LIRR)へ出て乗り換えます。マンハッタン北部へはM60系統のバスでハーレムの125丁目まで行く方法もあります。荷物が多い場合や夜の到着では、タクシーや配車アプリの方が現実的です。

宿の場所別:どの空港・どの手段が合理的か

  • ミッドタウン西側(タイムズスクエア、ペン・ステーション周辺、ハドソンヤーズ):ニューアークから鉄道でペン・ステーションへ、またはJFKからLIRRでペン・ステーションへ
  • ミッドタウン東側(グランド・セントラル周辺):JFKからLIRRでグランド・セントラル・マディソン駅へ、または車
  • ロウアー・マンハッタン:JFKから車、または地下鉄A線(ハワード・ビーチ経由)。ニューアークからは車でホランド・トンネル経由
  • ダウンタウン・ブルックリン、パークスロープ:JFKからLIRRでアトランティック・ターミナル駅へ、または車
  • ウィリアムズバーグ:JFKから車が現実的。公共交通は乗り換えが多い
  • アッパー・イースト/ウエスト:ラガーディアからの車が近い。国際線ならJFKから車

車で移動するときの注意:渋滞料金・混む時間帯・荷物の量

マンハッタンの60丁目以南に車で入る場合、2025年1月から渋滞料金(コンジェスチョン・プライシング)が導入され、タクシーや配車アプリの運賃にも上乗せされています。ブルックリンからマンハッタン南部へ入る、空港からミッドタウンへ向かうといった移動では、この上乗せを見込んでおきましょう。

空港と市内を結ぶ高速道路は、平日の朝7〜10時ごろと夕方16〜19時ごろ、そして金曜の午後が特に混みます。JFKからマンハッタンへ向かう道路や、ブルックリン・クイーンズ高速道路(BQE)は渋滞で所要時間が倍近くになることもあります。到着後に予定を入れる場合は、渋滞を見込んで余裕を持たせてください。

スーツケースが3個以上ある、家族やグループで移動する、ベビーカーや車椅子を使うといった場合は、一般的なセダン型の配車では荷物が載りきらないことがあります。大型車を事前に予約しておくと、空港で慌てずに済みます。JFKやラガーディアでは配車アプリの乗車場所が指定されているため、到着後は案内表示に従って移動してください。

到着便が遅れたときに困らないための準備

  • 送迎車を予約するときは、便名を伝えて実際の到着時刻に合わせて迎えに来てもらえるか、待機時間の無料範囲と超過料金を確認しておく
  • 入国審査と荷物の受け取りには、到着後1時間前後かかることも珍しくない。到着直後にレストランや観劇の予約を入れない
  • 到着日の夜の予定は、到着時刻から3〜4時間以上空けて組む
  • 深夜着の場合は、ホテルにレイトチェックインの連絡を入れ、移動は車を基本にする
  • 現地で使える通信手段(eSIMなど)を出発前に用意し、空港で配車アプリや送迎の連絡が取れるようにしておく

到着日の過ごし方:重要な予定は翌日に置く

空港からホテルまでの移動がうまくいっても、到着日は時差と長時間のフライトで思った以上に体力が残っていないものです。到着日は「ホテルの近くで軽く食事をして早めに休む」くらいに予定を軽くし、観劇や記念日のディナーなど外せない予定は翌日以降に置くと、旅全体のコンディションを守れます。到着日の夜に予約を入れる場合は、キャンセルしやすい近場の店にするか、開始時刻を遅めにしておきましょう。

また、空港ごと・ターミナルごとに、配車アプリの乗り場やタクシー乗り場の位置はまったく違います。前回と違う空港やターミナルに着く場合は、出発前に乗り場の場所を確認しておくと、到着後に迷う時間を減らせます。

  • 早朝に着いて部屋に入れない場合:ホテルのフロントに荷物だけ預け、近くで朝食や休憩をとる。チェックイン前の荷物預かりの可否は事前にホテルへ確認する
  • 深夜に着く場合:移動手段は安全を優先して車に絞り、ホテルにはレイトチェックインの連絡を入れておく
  • スマートフォンと決済:空港を出る前に、通信と配車アプリ、クレジットカードのタッチ決済が使える状態にしておく。チップなど小額の支払いに備えて、少しだけ現金もあると安心
  • 家族への連絡:入国と荷物の受け取りが済んだら、到着の連絡と翌朝の集合時刻だけを共有しておく

空港送迎を依頼するときに決めておくこと

空港送迎をおまかせラグジュ旅にご依頼いただく場合は、便名、到着空港、人数、荷物の数、宿泊先、到着後のご予定を伺い、車のサイズや迎えの段取りを決めます。到着便の遅れにも合わせて調整し、宿までの移動中に当日の流れを確認することもできます。

初めてのニューヨークで、入国後の英語でのやり取りや配車アプリの操作に不安がある方、家族連れや荷物の多い方、到着日の夜に記念日のディナーなど外せない予定がある方には、特に送迎の手配をおすすめしています。

以前、JFKに到着する便が予定より1時間半ほど遅れたことがありました。事前に送迎を手配し、運転手側が便名で到着状況を確認できるようにしていたので、迎えの時刻を到着に合わせてずらしてもらえました。その日はマンハッタンで夕食の予約があったため、空港を出る時間が読めないことを見越して、レストランにも早めに「到着が遅れる可能性がある」と連絡していました。実際には入国審査と荷物の受け取りにも時間がかかりましたが、空港で車を探す必要がなく、そのまま乗って移動できたので、予約を少し後ろにずらすだけで済みました。

反対に、何も手配せずに到着後に配車アプリを使ったときは、空港内で乗り場を探したり、車の来る場所を確認したりするだけで意外と時間を使いました。初めての方や荷物の多い方は、到着後の10〜20分のロスがそのまま夜の予定に響きます。空港送迎は単に「車を予約しておく」ことより、便の遅れを前提に、迎えの時刻とその後の予定を連動させておくことに意味があります。

よくある質問

Q. ニューアーク空港はニューヨークにありますか?

ニューアーク空港はニューヨーク州ではなく、隣のニュージャージー州にあります。ただしJFK・ラガーディアと並ぶニューヨークの主要空港のひとつで、マンハッタンのペン・ステーションまでは鉄道で約30分です。

Q. 日本からの直行便は、JFKとニューアークのどちらがいいですか?

宿の場所で決めるのが合理的です。JFKはクイーンズ南部にあり、宿がブルックリンやマンハッタンの東側なら有利です。ニューアークはマンハッタンの西側にあり、ペン・ステーション周辺やハドソンヤーズなどミッドタウンの西側に泊まるなら、鉄道1本でペン・ステーションに着けて便利です。

Q. JFKからマンハッタンまで、公共交通ではいくらかかりますか?

空港内のAirTrain JFKが8.75ドル、地下鉄が3ドルで、合わせて11.75ドルが目安です(2026年10月時点のMTA公式情報)。支払いはタッチ決済のクレジットカード、スマートフォン、OMNYカードで、地下鉄の乗り放題パスはAirTrainには使えません。

Q. JFKからマンハッタンまでタクシーだといくらですか?

2026年10月時点のTLC公式情報では、イエローキャブの定額運賃は70ドルで、州税0.5ドル、改善サーチャージ1ドル、渋滞サーチャージ2.5ドル、渋滞料金0.75ドルが加わり、平日16〜20時はさらに5ドルかかります。通行料とチップは別で、チップ込みで片道おおむね90〜100ドルを見ておくと安心です。

Q. 到着便が遅れたときに困らないためには、どうすればいいですか?

送迎を予約するときは便名を伝え、実際の到着時刻に合わせて迎えに来てもらえるか、待機時間の無料範囲を確認しておきます。入国審査と荷物の受け取りに1時間前後かかることもあるため、到着日の夜の予定は到着時刻から3〜4時間以上空けて組みましょう。

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